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磁石には、S極とN極を近づけると引き合い、同じ極を近づけると反発しあう性質があります。
リニアモーターカーは、車両の磁石と、線路のかわりになるガイドウェイの磁石との間に働く力を利用して浮き上がって走ります。
現在速度実験では、時速500㎞以上の速度を記録しています。
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リニアモーターとは
リニアモーターは、今までの鉄道車両のモーターをたいらにのばして直線的に動くようにしたもので、このリニアモーターを使って動く車両のことをリニアモーターカーといいます。 リニアモーターカーは、磁石の力を利用して進みながら浮き上がる乗物です。磁石にはN極と、S極があります。
N極と、S極は引っぱりあい、N極どうし、S極どうしは反発しあいます。
リニアモーターカーは、この磁石の性質を利用しています。 -
浮上・案内の原理
リニアモーターカーが走る道、ガイドウェイの壁の両側には浮上・案内コイルが取り付けられていて、車両が進んでくると、このコイルに電気が流れ電磁石となります。
そして、車両の超電導磁石との間で、車両を押し上げる力 [磁石の反発しあう力 ]と引き上げる力[磁石の引っぱりあう力]が起こり車両が浮き上がります。
また、左右の浮上・案内コイルは、電力ケーブルで結ばれ、車両が、中からずれると、中央に戻す働きをします。 -
推進の原理
車両の超電導磁石は、N極とS極が交互に並べてあります。
地上の推進コイル[電線を巻いたもの]には、変電所から電流を流してN極と、S極を発生させます。すると、車両とコイルの間でN極と、S極の引っぱりあう力、N極どうしとS極どうしの反発しあう力が起こり、車両を前へ進ませます。 -
超電導磁石について
現在、超電導磁石で使用中のニオブチタン合金は一定温度以下(-269℃)にすると、電気抵抗がゼロになります。これを"超電導現象"といいます。
この状態で作ったコイルに一度電気を流すと 永久に、電流が流れ続け、強力な磁石となります。
これが超電導磁石です。リニアモーターカーでは、超電導状態を保つために液体ヘリウムを使っています。